宮島の大聖院 火渡り式について

行事

大聖院 火渡り式

大聖院 火渡り式

宮島の火渡り式は、真言宗御室派大本山大聖院の年中行事で、正式には毎年4月15日の『三鬼大権現春季大祭』と11月15日の『秋季大祭』の年2回執り行われ、また、「火渡り神事」とも呼ばれています。

この火渡り式は真言密教の秘法儀式で、貞観[じょうがん]年間(832~909)聖宝理源大師[しょうほうりげんだいし]が日本七霊山の一つ大和峯山『醍醐寺』で山岳修行中、柴(山に生えている小さい雑木)で護摩秘法を行い、毒蛇を退治したことが始まりとされています。

弘法大師の弥山での修行以来1200年間燃え続けている「消えずの霊火」から移された霊火を炉壇に点火すると、檜の青葉は白煙を上げて天に昇り、やがて火柱となります。

大聖院 火渡り式

まずは大導師が渡り、それから僧侶・山伏・信者・参拝者の順でそれぞれの願望成就を唱えながら素足で渡ります。
「心頭滅却すれば火もまた涼し」
とは言うものの、歯を食いしばる人、足を浮かばせて歩く人、平静さを装う人などさまざま。

日時 毎年4月15日と11月15日 午前11時より
場所 真言宗 御室派 大本山 大聖院
参加費 無料 ※希望すれば見物客も火渡り式に参加できます。
式の流れ
11:00
家内安全・身体健康・商売繁盛・心願成就などの大般若転読法要[だいはんにゃてんどくほうよう]
13:00
柴灯大護摩経[さいとうだいごまきょう]
14:00
火渡り式(火伏法)
15:00頃
終了予定