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公開日:2024/07/11 最終更新日:2024/07/11
空海(弘法大師)は、日本ではじめて本格的な密教を確立した偉大な僧侶です。
唐にわたって仏教を学び、日本古来の信仰を取り入れて体系化して真言宗を開きました。
そしてじつは、空海は宮島ととても深い関係があるんです!
そこでこの記事では、宮島と空海のかかわりをあますことなく解説します。
空海ゆかりのスポットを知ることで、聖地巡礼的な宮島旅がお楽しみいただけます!
宮島の霊峰 弥山は空海が修行を行った霊験あらたかで神聖な地。
空海は唐での修行ののち、京へ帰る途中に宮島の弥山に偉大なるパワーを感じ、この地で修行をすることに決めたと言われています。
じっさい、弥山には空海にちなんだ寺院・伝説がたくさん残っているんです!
弥山山頂ちかくの“霊火堂”では、空海が修行のときに灯した“消えずの火”が燃え続けています。
じつに1,200年以上のときを経て燃え続けているのは、大聖院のお坊さんが来る日も来る日もず~~~っと火を守り続けているからにほかなりません!
NHKの番組新日本風土記で消えずの火を守るお坊さんの様子が取り上げらられたことがあります。
なお、消えずの火の上には大きな釜があり、常に湯が沸かされています。
湯は自由に飲むことができ、飲めば万病に効くと言われています。
霊火堂の中にひしゃくと紙コップが用意されているので、手ぶらで行っても飲めますのでご安心を!
“三鬼大権現”は、空海が弥山に勧請(神仏の分霊を迎えること)したと言われています。
▼三鬼大権現とは?
三柱の鬼の神さま(時媚鬼神・追帳鬼神・摩羅鬼神)から成ります。
本来のお姿は大日如来・不動明王・虚空蔵菩薩とも言われています。
三鬼大権現を勧請した理由は、弥山そして空海ご自身の守り神となっていただくためです。
地元民には三鬼さんと言われて親しまれています。
余談ですが、三鬼大権現は 初代内閣総理大臣 伊藤博文 にも強く信仰されていたそうです。
伊藤博文も宮島に深くかかわった著名人のひとりです。詳しくは、以下記事をご覧ください。
宮島には、弥山の七不思議という伝説があります。
うち、次の二つは空海にまつわる伝説です。
大聖院境内には、空海がお祀りされている大師堂がございます。
大師堂とは、真言宗のお寺で弘法大師(空海)の像のあるお堂のこと
なお、大師堂は大聖院の中でももっとも古い建物です。
宮島と空海には、深い関係があることがおわかりいただけたと思います。
弥山を開山したのが空海なので、とうぜんといえます!
宮島と空海の関係がわかる寺院や史跡を振り返ると次のとおりです。
霊火堂の消えずの火 | 空海が修行のとき灯した日が燃え続けている |
三鬼大権現 | 空海が弥山の守り神として呼び寄せた神さま |
錫杖の梅 | 空海が立てかけた錫杖が、根をはり八重紅梅になったと言われる |
曼荼羅岩 | 空海が「三世諸仏天照大神宮正八幡三所三千七百余神云々」と刻んだ大岩がある |
大師堂 | 大聖院に空海を祀るお堂がある |
神道のみならず仏教が宮島で広く信仰され、根づいているのは空海が弥山を開山したことがきっかけとなっているのかもしれませんね!
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