紅葉谷公園には約700本の紅葉があります。
種類はイロハカエデが約560本ともっとも多く、オオモミジ約100本・その他ウリハダカエデやヤマモミジ等が約40本。
春から夏にかけて、葉に澱粉質を蓄え、霜が降りる秋になるとアントシアニンという物質に変わります。このアントシアニンという物質の量によって、紅葉の良し悪しが決まります。
春から夏にかけては緑が清々しく、11月中旬から下旬にかけては紅葉が綺麗です。
重要文化財
昭和20年(1945)9月17日に宮島を枕崎台風が直撃しました。
紅葉谷川の上流で発生した山崩れは、土石流となって紅葉橋、旅館、嚴島神社を次々と埋没していきました。
昭和23年「特別名勝厳島災害復旧工事」が砂防事業としてスタ-トし、史跡名勝地としてふさわしい工事を行うため、次のような「岩石公園築造趣意書」が作成されました。
紅葉谷川庭園砂防(奥紅葉谷)
庭園砂防は、安全性の高さはもちろん自然に溶け込んだ美しい庭園を形造っています。
戦後間もない、物資の不足している時代に行われたもので、工事に携わった人々の情熱を感じます。