今から500年くらい前でがんひょう。
瀬戸内海の東の方の島に住む海賊がおりましたげな。
この強い乱暴者がある年宮島参詣に大勢でやってきてな、舞楽を見て悪口を言いよりました。
船に乗って悪いことばかりしとりますけん、こういう品のいい舞は気にいらんかったんでひょう。
ところがこの連中が帰ります途中、暴風雨に吹かれて船が返りみんな死んでしまいましたげな。
悪いやつは皆逆恨みしますけん、その魂が、わしらがこうなったのは宮島の奴らの仕業じゃ言うての、風を吹かせたり波を立たせたりいろんな祟りしましたげな。それで宮島の者あ、盆踊りをしてその魂を鎮めましたら、その後は祟りをせんようになったというこってがんす。
元来は編み笠をかぶり面体を隠し、黒羽織を着用して踊るのを正装としています。
踊り方は優雅で足は3歩進み1歩戻るだけ、手は左右交互に上下させるという簡単なものである。古い形ほど簡素であるから、宮島の踊りは時代的には旧を伝えるものである。
日時 | 8月17日・18日 午後7時30分から |
---|---|
場所 | 嚴島神社参道 御笠の浜 |
お問合せ | 宮島芸能保存会事務局 TEL:0829-44-0757 |